第2回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/札幌 《パネルディスカッション》リハビリテーション科専門医の需給を考える
関連専門職の動向から見たリハビリテーション科専門医の需給
渡部 一郎
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1青森県立保健大学・大学院リハビリテーション福祉工学
pp.523-527
発行日 2008年8月18日
Published Date 2008/8/18
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はじめに
リハビリテーション(以下,リハ)科専門医の役割は,医療の中でリハ専門的治療を施行することと,チーム医療の核となり関連専門職の職能を十分発揮し,患者のQOL(quality of life)向上を果たすことにある.優れたチーム医療には,リハ科専門医はもちろん,すべての関連専門職スタッフの技能の向上が望まれ,卒後臨床での実践的なチーム医療による相互のスキルアップに加え,関連専門職養成校における卒前教育も重要な要因となる.
1996年にリハ科が標榜科となり,2000年の回復期病床システムや介護保険制度の開始など医療制度の変革に伴い,リハ科,理学療法室,作業療法室などの設備,リハ科専門医,専門職スタッフの人的整備も進みつつある.
関連専門職養成校では,すでに多くの専門医が関連専門職卒前教育に関与している.リハ科専門医は,臨床の現場では密接なチーム医療を行っているが,これまでリハ科専門医の卒前教育への関与の実態が示されてなかった.今回リハ科専門医に対するアンケート調査による養成校教育の実態を調べ,その観点からリハ科専門医の需要について検討したい.
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