特集 看護と介護—共存の道
看護・介護要員の需給
星野 桂子
1
Keiko HOSHINO
1
1国立医療・病院管理研究所医療政策研究部
pp.395-399
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900914
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昭和62年5月に「社会福祉士及び介護福祉士法」が公布され国家資格として発足した.看護婦と介護福祉士の業務は重なるところも多い.両者の業務の区分をどうするか,あるいは,福祉領域の専門職である介護福祉士は病院など医療施設でも活用できるのではないか,専門学校で教育を受けた看護婦や基礎学歴として中学卒業でもよい准看護婦と高校卒業以上の介護福祉士とでは学歴面で差が出るが問題にならないかなど,いろいろに議論されている.
ここでは,医療の現在における両者の具体的な関係や教育制度に触れることはせず,これからの高齢化社会において看護や介護を必要とする人口がどのようになるのか,どの位の看護介護者数が必要になるのかを中心に考えてゆきたいと思う.
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