第44回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/神戸 《パネルディスカッション》高齢者切断の義肢-処方の実学-―座長/赤居 正美・陳 隆明
高齢者の切断と義足処方-慢性期での問題点と課題-
横串 算敏
1
,
橋本 茂樹
1
1医療法人渓仁会西円山病院
pp.339-342
発行日 2008年6月18日
Published Date 2008/6/18
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はじめに
近年下肢切断の原因は糖尿病,閉塞性動脈硬化症に合併する末梢血管障害が多数を占める.米国,北欧の下肢切断の予後調査では,末梢血管障害による下肢切断術後の死亡率は術後経年的に増加し,5年後死亡率が概ね60~70%である1~4).動脈硬化症,糖尿病に合併する脳血管障害,虚血性心疾患,腎臓病は切断の合併症や生命予後に大きく影響し,特に高齢,高位下肢切断,腎障害や虚血性心疾患があるものは生存率が低下すると報告されている5~12).本発表では慢性期病院で経験した後期高齢者の切断例53例について,予後に影響を与える因子を検討し,これをもとに高齢者の義足処方について述べる.
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