特集 ケアリングコミュニティと地域リハビリテーション
脳卒中者みずから患者モデルとなり授業に参加する—当事者社会推進委員会の活動
長谷川 幸子
1
1一般社団法人日本脳損傷者ケアリング・コミュニティ学会
pp.297-300
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201232
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当事者社会推進委員会が発足した背景と活動について
1960年代米国で始まった自立生活運動の中から生まれた障害当事者の「私たちのことを私たち抜きで決めないで」のスローガンは,2006年国際連合による「障害者権利条約」制定過程においても重要なスローガンであった。また日本は2014年1月この条約の批准書を国連に提出し,140番目の締約国になり,障害のある人たちと,その周囲の人たちが,障害者の権利を行使する持続可能な社会構造を,共に構築することが求められていた。
日本では,脳卒中友の会は全国組織として活動し始め,脳損傷の人たちは,さまざまな患者会を結成し活動をしていった。
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