発言あり
パラメディカルということ
ち
,
る
,
り
,
ぬ
,
を
pp.665-667
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205084
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医療の本質を問い直す契機に
paraとは側面,近接という語意を持つ接頭語であるから,paramedicalとは医療近接領域で働く人人ということになる.どんな人々かを決めるためには,medical staffとはどのような人々によって構成され,それらの人々の機能を支えるためにはどんな人々の力を借りなければならないかが論じられなければならない.どの職種の人がmedicalか,paramedicalかのどちらに入るかが不明確のままあるのが現状であろう.
医師がparamedicalという発言をする場合には,「医師以外の医療従事者」という意味が強く表現されていることが多い.これはmedical schoolといえば医学校であるから「医療は医師が行なう」という概念となり,「医師も行なう」ということにはなりにくいのかもわからない.ところが,医療における対人サービスを直接担当している看護職を例にとれば,医療近接領域で働くというよりも医療の中核を担当しているので,paramedicalでなく,medical staffというのが適切であろう.過大な業務量に対応できる医師数が確保できないから,医師以外の医療従事者に肩代わりできる業務はすべて医師の業務からはずし,その業務をparamedicalに,という発想からでは,ヘルス・マンパワーの問題を正当に論じえない.
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