特集 高齢者の下肢病変と在宅支援
下肢救済のための急性期看護介入—急性期におけるフットケアの役割
石橋 理津子
1
1社会医療法人天神会新古賀病院
pp.632-637
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200667
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はじめに
糖尿病患者の下肢切断が世界的に問題となる中,国内において平成20年に糖尿病重症化予防加算として,「糖尿病合併症管理料」が制定され,フットケア介入の必要性が認められた。それから8年という月日を得てようやく,下肢末梢動脈疾患指導管理加算が制定された。下肢切断の中でも最も重症度の高い透析患者の重症下肢虚血(critical limb ischemia:CLI)に対する,早期発見・早期治療介入,そのためのフットケア介入の重要性が認められたのである。両者とも,いったん傷ができてしまうと治療は複雑化し,時として急性期治療が必要となることもある。
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