特集 高齢者の下肢病変と在宅支援
下肢病変患者の現状とリハビリテーション
川﨑 東太
1
,
上村 哲司
2
1佐賀大学糖尿病足病変予防戦略研究所
2佐賀大学医学部形成外科
pp.626-630
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200666
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はじめに
わが国の高齢化率は26.7%(2015年)1)と上昇し,世界的にも例を見ないような速度で進行している2)。この高齢化は今後さらに加速することが予測されており,2060年には高齢化率が39.9%に達するとの予測もなされている1)。また,平均寿命も延びており,わが国の平均寿命は,男性で81.0歳,女性で87.1歳(2016年)1)と,世界的に見ても長寿国となっている。この平均寿命は今後も延び続け,2060年には男性で84.2歳,女性で90.9歳に達すると予測されている(図1)1)。
わが国がこのような長寿国になっていくことは好ましいことではあるが,大切なのは,寝たきりになる期間をできるだけ短くし,いかに健康寿命を延ばせるかが,今後は重要になってくる。
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