特集 高齢者の下肢病変と在宅支援
扉
佐藤 浩二
1
1大分岡病院
pp.625
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200665
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高齢者の動脈硬化に起因する末梢動脈疾患(peripheral arterial disease:PAD)や糖尿病による足病変が急増している。重症化すると下肢切断に至る可能性が高く,患者のADL,QOLのみでなく生命予後にも重大な悪影響を及ぼすことが指摘されている。下肢を切断から救う下肢救済(limb salvage)の実行にあたっては全身の管理,血行再建,血管内治療,創傷ケア,潰瘍治療,感染症コントロールなど多職種による包括的,集学的なアプローチが必要になる。一昨年,日本下肢救済・足病学会の支援のもと下肢慢性創傷の予防・リハビリテーション研究会が発足し,啓発活動も始まっている。本特集では,この下肢病変について理解と対応,現状と課題を明らかにしたい。
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