特集 高齢者ケア従事者のストレス対策
介護家族の支援と職員教育
中島 七海
1
1医療法人笠松会天神オアシスクラブ
pp.663-667
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200467
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はじめに
認知症高齢者などにやさしい地域づくりに向けて認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)では7つの柱が設けられ,認知症になっても認知症の人の意思が尊重され,できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会の実現が言われている。
新オレンジプランの7つの柱の中の項目に「認知症の人の介護者への支援」がある。日ごろの介護の現場である「天神オアシスクラブ(以下,当施設)」(デイサービス)は本人と家族を支える施設であり,開設して15年,そこで働く職員は認知症の人の思いを大切にしつつ,介護家族へも同じように支援している。初期段階の認知症の人と介護家族を通じて,直接介護にかかわる職員が認知症の人と介護家族の視点に立つことを目標に,事例を通し「介護家族の支援」と「職員教育」について述べさせていただく。
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