特集 看護補助者との協働
老人病棟における介護職員との協働
藤井 福江
1
1横須賀北部共済病院
pp.836-840
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902254
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はじめに
近年,疾病構造の変化に伴い,高齢者の病気は,従来の成人型医療では対応できない状況がみられることが多い.高齢者が入院すると,疾病は治癒しても,日常生活動作が入院する以前の状態に戻ることができなくなり,日常生活を送るのに何らかの援助が必要となることが多い.
当院は横須賀地区の中でも高齢化地域にあり,時代の流れの中で,「地域に密着した病院運営」という視点から,一般病床328床の中に1994(平成6)年6月より介護力強化病棟(以下,老人病棟)42床を開設した.開設当初は,老人病棟のイメージとして,看護婦よりも看護補助者(介護職員)の数のほうが多いことから,一般病棟に比べて看護・介護の質が低いと見られがちであった.
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