Book Review
障害受容からの自由—あなたのあるがままに
山根 寛
1
1「ひとと作業・生活」研究会
pp.291
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200363
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
私が作業療法を学び始めた1979年当時,障害受容はリハの重要な目標とされていた。しかし,実習で当事者や家族に直接出会って,OTとして何ができるのかを考えるために,それぞれの話を聞くにつれ,障害受容とは何か,誰が受容するのか,何を受容するのか,受容できるのか,という自問が始まった。
あれから35年あまり,実母と義母共に92歳,2人の認知症を看るようになり,そして若年性認知症を生きることになった妻との二人三脚の暮らしが始まって,実感として障害受容とは誰が何をどう受けとめることなのかという課題と日々向き合うことになった。
Copyright © 2016, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.