扉

　都市部では想像できないかもしれないが，地方では人口減少とともに公共交通機能は縮小の一途である。各市町村ではコミュニティバスや福祉バスなどを走らせ生活圏の維持に努めている。しかし，多くは週数回と利用者のニーズに適応しているとは言いがたい。

　自動車運転は生活圏を守るうえでも欠かせない。脳卒中を発症，しかも高齢であるからと安易に運転を制止することは適切でないように思う。制度，法律面を理解し施設ごとに安全・安心な「自動車運転再獲得支援システム」の構築に向けた取り組みを行うことがリハに携わる者の役割と考える。