特集 女性の健康を考える
扉
pp.77
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208112
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3月1〜8日は「女性の健康週間」です.安倍政権によるアベノミクスでは,女性の活躍が成長戦略の中核として取り上げられ,待機児童解消,女性役員・管理職の増加,職場復帰支援を柱に,女性が働き続けられる社会の実現に向けた国の支援策が展開されています.近年,女性の活躍の場が増える一方で,晩婚化・晩産化の進行など,女性のライフステージを取り巻く状況は大きく変化しつつあり,この機会に,女性の健康について考えてみたいと思います.
平成25年版厚生労働白書によれば,大学進学率の上昇,独身者の意識変化などを背景に晩婚化がさらに進行しているとのことです.昭和55(1980)年と平成24(2012)年のデータを比較すると,妻の平均初婚年齢は25.2歳から29.2歳,第1子出生時の母の平均年齢は26.4歳から30.3歳へと,ここ30年での晩婚化・晩産化傾向は顕著となっています.このような背景に医療技術の進歩も相まって,特定不妊治療(体外受精・顕微授精)を受ける女性の数は年々増加し,その受療年齢も上昇しています.
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