連載 「食べる」を支援するために 知っておきたい嚥下障害 最新知識・第5回
間接嚥下訓練
地主 千尋
1
,
武原 格
2,3
1化学療法研究所附属病院リハビリテーション室
2国際医療福祉大学
3国際医療福祉大学病院リハビリテーション科
pp.606-609
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200186
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はじめに
摂食嚥下障害に対する訓練として,食物を用いる直接嚥下訓練と,食物を用いない間接嚥下訓練があります。今回は間接嚥下訓練について紹介します。有効な訓練を行うためには,まずそれぞれの摂食嚥下障害の問題点を把握することが重要です。摂食時や安静時の様子をよく観察し,時にはVFやVEといった機器を用いた評価と併せて評価し,それぞれの病態に合わせて適切な訓練法を選択していきます。しかし,在宅などの環境ではVFやVE検査を実施できない場合も少なくなく,今回は生活場面の観察からできる大まかな問題点の抽出と,そこから考えられる代表的な訓練法を紹介したいと思います(表)。
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