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実践講座 摂食嚥下訓練のすすめ方・1【新連載】
摂食嚥下リハビリテーションにおける間接訓練の意義と選択方法
Therapeutic selection of indirect swallowing approaches to dysphagia rehabilitation
福岡 達之
1
Tatsuyuki Fukuoka
1
1広島国際大学総合リハビリテーション学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻
1Major in Speech-Language-Hearing Therapy, Department of Rehabilitation, Faculty of Rehabilitation, Hiroshima International University
キーワード:
間接訓練
,
筋力増強訓練
,
呼吸訓練
Keyword:
間接訓練
,
筋力増強訓練
,
呼吸訓練
pp.53-59
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202131
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はじめに
摂食嚥下訓練は,摂食嚥下リハビリテーションのアプローチ方法であり,間接訓練と直接訓練に大別される.間接訓練は摂食嚥下機能を改善,維持するための基礎的訓練であり,嚥下器官に対する運動訓練や感覚刺激入力による嚥下反射の誘発,嚥下手技の獲得など多くの訓練法がある.摂食嚥下障害の状態により間接訓練のみを実施する場合もあるが,直接訓練と同時並行的に行うことで摂食嚥下機能の改善を最大限に引き出すことができる.個々の訓練法のエビデンスレベルは高くないが,病態に応じて複数の訓練を組み合わせることで効果を高めることができる.
間接訓練の詳細は日本摂食嚥下リハビリテーション学会医療検討委員会がまとめた「訓練法のまとめ(2014年版)」が参考になる1).本稿では,間接訓練の意義と摂食嚥下障害の病態に応じた効果的な訓練の選択,訓練効果の判定について解説する.
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