Japanese
English
研究と報告
間接自殺について
On the Indirect Suicide.
中田 修
1
O. Nakata
1
1東京医科歯科大学総合法医学研究施設
1Institute of Forensic Sciences Tokyo Medical & Dental Univ., School of Med.
pp.652-656
発行日 1964年9月15日
Published Date 1964/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200742
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Ⅰ.はじめに
最近,わが国において,自殺とくに青少年の自殺が大きな社会的問題となり,精神医学者による自殺の研究も活発になつてきている4)10)11)12)。ところで,筆者がかつて行なつた精神鑑定の事例のなかに,自殺の亜型である間接自殺(indirekterod.mittelbarer Selbstmord)の範疇に属すると思われる例が見られる。狭義の間接自殺は特異で稀有な現象であるために,従来わが国ではほとんど注目されていないようである。また,間接自殺の概念について若干問題があるようである。それゆえ,筆者はまず間接自殺の概念,ついで狭義の間接自殺について述べ,最後に自己観察例を紹介したいと思う。
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