Book Review
ケアプランに活かす 嚥下障害イラストブック
林 𣳾史
1
1原宿リハビリテーション病院
pp.448
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200142
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リハの目標は四肢の矯正から心身機能の回復,社会参加へと展開し,最近では栄養摂取や酸素吸入を支援して生きることにもかかわるようになってきた。そのことにより誕生した嚥下障害へのリハは関与職種が多く,喉の奥といった見えない部位への対応のためケアプランでの取り組みは遅れている。
しかし,血管や胃腸に栄養剤を注入して長期間生存できても,口から美味しい食べ物を摂れない利用者やご家族は生活の質が著しく低下することに熱意ある介護者は心を痛めている。とは言っても,日本の高齢社会では死因の3番目が誤嚥にかかわる肺炎であることから,生きるためと楽しむための食事が命を落とす危険な行為となる人へのケアは二律背反の業務となる。
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