特集 生活行為向上マネジメント活用の効果と実用性
通所・訪問での活用の実際
谷川 真澄
1
1有限会社なるざ
pp.167-171
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200056
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はじめに
生活行為向上マネジメント(Management tool for daily life performance:MTDLP)は対象者の望む具体的な生活行為に対して達成可能な作業の形とスケジュールを提案し,その達成に向けて支援者と協働して目指すものである。現在の生活の一点にフォーカスを当てながらも,同時に,どこでどのように生活してきたのか,そしてどのように生活していきたいのか日常生活全体に及ぼす効果や,健康感や主体性など心理的な変化を重要視している。通所・訪問のサービスにおいては,対象者のほとんどが自宅という環境下にあり,過去から今日までの連続したその人らしい日常が残る生活そのものをアセスメントすることが可能である。本稿では,通所と訪問サービスを組み合わせた事例を通し,MTDLPの活用の実際を紹介し,その有効性を述べる。
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