Japanese
English
特集 地域で役立つOTになるために—介護予防編
—介護予防の実践例—通所型サービス
Practical cases in preventitive day service
谷川 真澄
1
Masumi Tanikawa
1
1有限会社なるざ
pp.299-306
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200879
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Key Questions
Q1:総合事業・通所型サービスとはどのようなサービスか?
Q2:総合事業・通所型サービスにおいてOTはどのような役割を担うのか?
Q3:総合事業・通所型サービスにおけるOTのかかわり方の実際とはどんなものか?
はじめに
介護予防・日常生活支援総合事業(以下,総合事業)は,地域の実情に応じた「自助」,「互助」を支える地域づくりを目指している.国は現行相当サービスと多様なサービスに分けて訪問型および通所型サービスの典型的な例として示している(表11)).市町村はこれを参考にしながら,人口構造,経済状況,文化等の違うそれぞれの特色に応じた独自の事業や地域機能を,費用対効果を図りながら充実させていく.
筆者が住む福井県あわら市は,本州日本海側の中央部にあり,古くは宿場町,明治〜昭和期は繊維産業で栄えた地域で,同時に芦原温泉をもち,近隣の東尋坊や永平寺と合わせた観光地でもある.現在人口約2万9,000人だが,1996年(平成8年)の3万2,500人をピークに人口は減少している.2015〜2016年度に訪問型サービスCや通所型サービスCのモデル事業を実施.2017年(平成29年)4月からは訪問・通所型サービスA,通所型サービスCを実施予定である.
本稿では,総合事業として実施される通所型サービスについて,福井県あわら市総合事業の状況と,筆者がかかわった参画実践の事例を挙げながら,OTの役割をサービス類型ごとに述べる.
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