Japanese
English
臨床室
頚椎椎弓形成術後の遺残神経根症に対して椎間孔拡大術を行った2例
Foraminotomy for cervical radiculopathy after laminoplasty:report of two cases
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
河合 孝誠
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
K. Kawai
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
cervical radiculopathy
,
after laminoplasty
,
foraminotomy
Keyword:
cervical radiculopathy
,
after laminoplasty
,
foraminotomy
pp.23-28
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_23
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頚部脊髄症に対する椎弓形成術は術後成績が良好で一般的な手術法として広く行われている.両開き式と片開き式の術式があり,多種のスペーサーが使用され施設により手術方法はさまざまである.頚部神経根症は自然寛解すると考えられているため保存的治療が選択されていることが多いが,当科では神経根ブロックで改善しない神経根症に対して椎間孔拡大による後方除圧術,または後方除圧・固定術を行っている.脊髄症のみでは痛みを伴わないことが多く,脊柱管狭窄による脊髄症状が明らかであっても上肢に放散する痛みを伴う場合には脊髄神経根症と考えて神経根症の評価が必要である.痛みを伴う脊髄神経根症に対して椎弓形成術のみを行うと神経根症による痛みが遺残する.他院で行った椎弓形成術後の遺残神経根症に対して椎間孔拡大術を行った最近の2例を提示して,その予防と手術方法を考察した.
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