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特集 目で見て学ぶ脊髄・末梢神経疾患の診察法(動画付き)
第5章 関節疾患
股関節疾患の診察法
Examination of Hip Disease
古橋 弘基
1
,
清水 雄太
1
,
松竹 由晃
1
,
松山 幸弘
1
Hiroki FURUHASHI
1
,
Yuta SHIMIZU
1
,
Yoshiaki MATSUTAKE
1
,
Yukihiro MATSUYAMA
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
股関節
,
hip
,
骨盤
,
pelvis
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
Keyword:
股関節
,
hip
,
骨盤
,
pelvis
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
pp.951-956
発行日 2024年1月19日
Published Date 2024/1/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202229
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はじめに
股関節痛を生じる疾患は,年齢や外傷・スポーツ障害など疼痛の誘因によって想起すべき疾患が異なる.本邦の変形性股関節症については,発育性股関節形成不全による寛骨臼被覆や大腿骨前捻などの先天的な骨形態に起因して生じることが多いとされている4).発育性股関節形成不全に伴い寛骨臼被覆が不十分となる病態が関節のinstabilityであるのに対して,近年その病態が認識されるようになった大腿寛骨臼インピンジメントでは寛骨臼被覆が過剰になることによりインピンジメントが生じるとされている.両者は結果として,関節唇損傷という形で症状を呈するが,原因が異なるため異なるアプローチが必要となる.問診により家族歴や疼痛を誘発する日常生活動作などを聴取したうえで,原因となる疾患を想起し,身体所見を評価することが診断に有用である.
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