Japanese
English
臨床経験
閉鎖式股関節固定術の経験
Closed arthrodesis of the hip
星井 浩一
1,2
,
三国 義博
1
,
青柳 孝一
1
,
石垣 一之
1
,
寺島 嘉昭
1
Koichi HOSHII
1,2
1市立札幌病院整形外科
2北海道大学医学部整形外科学教室
1Dept. of orthop. surg., Sapporo City General hospital
キーワード:
股関節
,
hip
,
関節固定
,
arthrodesis
,
閉鎖式
,
closed method
Keyword:
股関節
,
hip
,
関節固定
,
arthrodesis
,
閉鎖式
,
closed method
pp.1067-1073
発行日 1980年11月25日
Published Date 1980/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906236
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緒言
人工関節をはじめ股関節に対する各種の新しい手術方法が進歩した現在でも,股関節固定術が適応となる症例は少なくない,その手術術式として古くから多数の方法が提唱されてきたが,今日では河野慣用法5),Watson-Jones14)の方法,A-O式cross-plate法9,10)などがよく行われている.これらの方法では,1)大腿骨頭と臼蓋の関節面の新創化,2)関節内骨移植,3)金属による内固定の3点を行うことが基本であるが,その手術手技は複雑であり手術侵襲も大きい.
一方,Henssge3),Somerville11)などは関節部にまつたく侵襲を加えず,また関節内外骨移植もせずに,内固定金属の挿入のみを行つて股関節を骨性癒合させる方法を報告している.いわば閉鎖式股関節固定術と呼ぶべき方法である.
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