特集 脊椎脊髄疾患のインターベンショナルラジオロジー(IVR)
特集にあたって
堀 正明
1
1東邦大学医療センター大森病院放射線科
pp.757
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202190
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脊椎脊髄疾患における低侵襲治療の選択肢として,インターベンショナルラジオロジー(IVR)は重要な手段です.しかし,IVRには,カテーテルを用いた血管内治療から,椎体形成術,椎体腫瘍に対するラジオ波や凍結療法など,多様な手技が存在し,さらに施設によってその普及度合いには大きな差があるのが現状です.正直,ほとんどIVRを行っていない施設では,残念ながら治療の選択肢にはならないものと思います.
この特集では,脊椎脊髄疾患における最新のIVR治療法とその臨床的応用について,知識のアップデートを提供することを目指しています.各原稿は,この分野の第一線で活躍する専門家の先生方によって寄稿されており,それぞれのテーマに関する深い洞察と豊富な経験が反映されています.また,画像を用いた解説も多く,理解しやすくなっています.もちろん,この特集を読んだことで,直ちにIVRができるようになるわけではありません.治療の選択肢として,現状このようなIVRの手技や治療,そのための解剖の理解などの重要性などについて,少しでも興味やご理解をいただけますと幸いです.
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