Japanese
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特集 脊髄および末梢神経鞘腫瘍のすべて
—神経鞘腫瘍の手術:脊髄腫瘍(神経鞘腫)—髄内神経鞘腫
Intramedullary Schwannoma
佐々田 晋
1
,
安原 隆雄
1
Susumu SASADA
1
,
Takao YASUHARA
1
1岡山大学大学院脳神経外科
1Department of Neurological Surgery, Okayama University Hospital
キーワード:
髄内神経鞘腫
,
intramedullary schwannoma
,
腫瘍発生母地
,
tumorigenic site
,
手術療法
,
tumor removal
Keyword:
髄内神経鞘腫
,
intramedullary schwannoma
,
腫瘍発生母地
,
tumorigenic site
,
手術療法
,
tumor removal
pp.331-335
発行日 2023年6月30日
Published Date 2023/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202083
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はじめに
神経鞘腫は,末梢神経のSchwann細胞が腫瘍化したものである.よって,基本的には,脊髄神経鞘腫は硬膜外,硬膜内髄外,あるいはその両方にまたがって生じる.髄内に神経鞘腫が発生することはまれとされるが,1931年にKernohan9)が報告して以来,決して多くはないが,コンスタントに症例報告がなされている.Case reports and literature reviewsという形での報告がいくつかある.1986年にはRoseら17)が25症例をレビューし,1991年にHerregodtsら4)が36症例,1999年にBinatliら2)が57症例,2005年にKimら10)が69症例のレビューを報告した.最近では,2021年にSwiatekら18)による165例のレビューの報告がなされた.
本稿では,髄内神経鞘腫の疫学,髄内神経鞘腫の発生母地,画像診断,神経症状,髄内神経鞘腫の手術について報告する.
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