Japanese
English
特集 脊髄および末梢神経鞘腫瘍のすべて
—神経鞘腫瘍の手術:脊髄腫瘍(神経鞘腫)—ダンベル腫瘍の手術
Surgery of Dumbbell Tumor
村田 英俊
1
Hidetoshi MURATA
1
1聖マリアンナ医科大学脳神経外科学
1Department of Neurosurgery, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
手術
,
surgery
,
ダンベル腫瘍
,
dumbbell tumor
,
神経鞘腫
,
schwannoma
Keyword:
手術
,
surgery
,
ダンベル腫瘍
,
dumbbell tumor
,
神経鞘腫
,
schwannoma
pp.325-330
発行日 2023年6月30日
Published Date 2023/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202082
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
神経鞘腫は脊髄腫瘍の中で最多を占めるが,60%以上で硬膜内髄外腫瘍の局在をとり,約30%で脊柱管内から脊柱管外にわたって分布するダンベル型腫瘍(砂時計腫)として発生する10).脊髄ダンベル型腫瘍は古典的にEden分類4)(図 1)が用いられているが,このうちEden分類type 2,type 3では,脊柱管内から椎間孔を介して脊柱管外に腫瘍が進展するタイプで,真のダンベル型腫瘍といえる.腫瘍が脊柱管内外に及ぶため,摘出にはいくつかの問題点を有する.本稿では,頸髄ダンベル腫瘍を例に,摘出における問題点とその解決策について述べる.
Copyright © 2023, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.