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特集 脊椎脊髄手術における内視鏡・外視鏡・顕微鏡の利点・欠点
5-アミノレブリン酸(5-ALA)を利用した蛍光ガイド下脊髄腫瘍摘出術の実際と展望
5-ALA Guided Spinal Cord Tumor Surgery
遠藤 俊毅
1
Toshiki ENDO
1
1東北医科薬科大学脳神経外科
1Division of Neurosurgery, Tohoku Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
5-アミノレブリン酸
,
5-ALA
,
脊髄腫瘍
,
spinal tumor
,
蛍光ガイド下腫瘍摘出術
,
fluorescence guided resection
Keyword:
5-アミノレブリン酸
,
5-ALA
,
脊髄腫瘍
,
spinal tumor
,
蛍光ガイド下腫瘍摘出術
,
fluorescence guided resection
pp.223-228
発行日 2023年6月19日
Published Date 2023/6/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202061
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はじめに
脊髄腫瘍の治療のおいて大切なことは,脊髄神経機能を温存しながら最大限の腫瘍摘出を行うことである.しかし,特に脊髄髄内腫瘍において,腫瘍と周囲の正常脊髄との境界が不鮮明であり,腫瘍摘出に難渋することがある.
ここで紹介する5-アミノレブリン酸(5-aminolevulinic acid:5-ALA)は,術中,特定の波長を照射することのできる手術顕微鏡あるいはそれに準じた手術機器を用いることで,腫瘍細胞の可視化を可能にする薬剤である.この性質を利用することにより,腫瘍細胞を標識し,安全かつ確実な脊髄腫瘍摘出を遂行できる可能性がある.本稿では,5-ALAを利用した蛍光ガイド下脊髄腫瘍摘出術の実際について文献的考察を含めて報告する.
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