Japanese
English
特集 脊椎脊髄手術における内視鏡・外視鏡・顕微鏡の利点・欠点
顕微鏡手術:蛍光観察技術—血流:Indocyanine Green Videoangiography
Microscopic Spinal Surgery Using Indocyanine Green videoangiography
内藤 堅太郎
1
,
髙見 俊宏
2
Kentaro NAITO
1
,
Toshihiro TAKAMI
2
1大阪公立大学大学院医学研究科脳神経外科
2大阪医科薬科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Osaka Metropolitan University Graduate School of Medicine
キーワード:
インドシアニングリーン血管造影
,
indocyanine green videoangiography
,
脊髄動静脈奇形
,
spinal arteriovenous malformations
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
Keyword:
インドシアニングリーン血管造影
,
indocyanine green videoangiography
,
脊髄動静脈奇形
,
spinal arteriovenous malformations
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
pp.216-221
発行日 2023年6月19日
Published Date 2023/6/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202059
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はじめに
手術顕微鏡に始まり内視鏡・外視鏡へと続く手術支援装置の開発・導入は,脊椎脊髄手術における低侵襲化および成績向上に貢献してきた.対象とする病変によって,操作性,視認性,侵襲性においてそれぞれの利点・欠点がある.手術顕微鏡の利点の1つとして,インドシアニングリーン(ICG)・5アミノレブリン酸(5ALA)・フルオレセインを使用した術中蛍光診断が広く普及していることが挙げられる.近年では,脳病変に対する内視鏡・外視鏡手術においては蛍光診断が導入されており,有用性を報告した文献が散見される6,7,12).一方で,脊髄病変に対する術中蛍光診断は,顕微鏡手術における適用は普及してきたが,内視鏡・外視鏡下での適用の報告はほとんどない.本稿では,顕微鏡脊髄手術における術中蛍光診断としてのICGビデオ血管造影(ICG-VA)の有用性について報告する.
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