Japanese
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特集 医工連携と腰痛
人工知能を用いた腰痛のレッドフラグをきたす脊椎疾患の鑑別
Differentiation of Spinal Diseases Causing Low Back Pain Using Artificial Intelligence
牧 聡
1
,
依田 隆史
2
,
向畑 智仁
1
,
江口 和
1
,
古矢 丈雄
1
,
大鳥 精司
1
Satoshi MAKI
1
,
Takafumi YODA
2
,
Tomohito MUKAIHATA
1
,
Yawara EGUCHI
1
,
Takeo FURUYA
1
,
Seiji OHTORI
1
1千葉大学大学院医学研究院整形外科学
2千葉大学大学院医学研究院放射線部
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University, Graduate School of Medicine
キーワード:
人工知能
,
artificial intelligence
,
深層学習
,
deep learning
,
画像
,
imaging
Keyword:
人工知能
,
artificial intelligence
,
深層学習
,
deep learning
,
画像
,
imaging
pp.359-364
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201856
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はじめに
人工知能(AI)は深層学習の登場により急速な発展を遂げた.深層学習は,コンピュータビジョンにおいて非常に有用な機械学習の手法である.畳み込みニューラルネットワーク(CNN)に基づく深層学習アプローチは,医療画像を含むさまざまな分野で関心を集めている.従来の機械学習では,手作業による特徴抽出が必要であったが,CNNは,畳み込み層,プーリング層,全結合層などの複数のブロックを使用して,バックプロパゲーションを通じてデータから自動的に学習するように設計されている.近年,CNNの臨床応用の増加が放射線領域で報告されている.ただし,脊椎領域でCNNを使用した研究の報告はまだ少ない.本稿では,腰痛のレッドフラグをきたすような脊椎疾患の診断にAIを応用した研究のうち,①骨粗鬆症性椎体骨折と転移性脊椎腫瘍による病的椎体骨折の鑑別,②化膿性脊椎炎とModic変化の鑑別を紹介し,AIの課題と今後の展望について述べる.
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