Japanese
English
特集 医工連携と腰痛
固有感覚機能診断の高齢者慢性腰痛への応用
Application of Proprioceptive Function Diagnosis to Elderly Chronic Low Back Pain
酒井 義人
1
,
渡邉 剛
1
,
若尾 典充
1
,
松井 寛樹
1
,
森田 良文
2
,
河合 佳太郞
2
,
福原 晟
2
,
伊藤 忠
3
,
山﨑 一德
4
Yoshihito SAKAI
1
,
Tsuyoshi WATANABE
1
,
Norimitsu WAKAO
1
,
Hiroki MATSUI
1
,
Yoshifumi MORITA
2
,
Keitaro KAWAI
2
,
Jo FUKUHARA
2
,
Tadashi ITO
3
,
Kazunori YAMAZAKI
4
1国立長寿医療研究センター整形外科
2名古屋工業大学大学院工学専攻電気・機械工学系プログラム
3愛知県三河青い鳥医療療育センター三次元動作解析室
4愛知みずほ大学IRセンター
1Department of Orthopaedic Surgery, National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
固有感覚
,
proprioception
,
慢性腰痛症
,
chronic low back pain
,
高齢者
,
elderly person
Keyword:
固有感覚
,
proprioception
,
慢性腰痛症
,
chronic low back pain
,
高齢者
,
elderly person
pp.309-314
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201846
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はじめに
わが国における筋骨格系の慢性疼痛は有病率15.4%と報告され,部位別では腰痛が最も多く,男女とも75〜84歳で有病率はピークである11).高齢になるほど腰痛が増加する原因の1つとして,加齢に伴う骨格筋の減少であるサルコペニアが挙げられる25).しかし,骨格筋の腰痛への関与についての病態解明は十分には進んでおらず,サルコペニアに対する治療法もいまだ確立していないのが現状である.一方,腰痛にとって姿勢制御に伴う姿勢安定性が重要である18)という観点から,固有感覚としての筋紡錘の機能と腰痛の関連2)についての研究が海外で行われてきている.われわれは高齢者の腰痛患者における固有感覚機能を評価するための診断機器を開発し,固有感覚改善のための治療機器の腰痛治療に対する効果を検証する臨床研究を行っている.
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