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Spine & Spinal Cord Volume 34, Issue 9 （February 2022）

脊椎脊髄ジャーナル 34巻9号（2022年2月発行）

Japanese English

特集脊椎脊髄先天性疾患・奇形の概念と画像診断

腰仙部皮膚異常を伴う閉鎖性脊椎癒合不全の画像診断 Imaging Findings for Spinal Dysraphisms with Cutaneous Stigmata 丹羽徹 ^1,2 , 孫旭陽 ¹ , 中野絵美子 ¹ , 相田典子 ² Tetsu NIWA ^1,2 , Xuyang SUN ¹ , Emiko NAKANO ¹ , Noriko AIDA ² ¹東海大学医学部専門診療学系画像診断学 ²神奈川県立こども医療センター放射線科 ¹Department of Radiology, Tokai University School of Medicine キーワード：閉鎖性脊髄癒合不全 , closed spinal dysraphisms , MRI , 皮膚異常 , cutaneous stigmata Keyword: 閉鎖性脊髄癒合不全 , closed spinal dysraphisms , MRI , 皮膚異常 , cutaneous stigmata pp.561-565

発行日 2022年2月28日 Published Date 2022/2/28

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201692

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はじめに

　脊椎背側や腰仙部の皮膚の異常所見は，潜在的な脊髄・脊椎異常を疑うきっかけとなる．皮膚異常を伴う児の50〜70％に脊椎癒合不全が認められるとされる^2,13）．皮膚異常は通常，正中に生じる．腰仙部の皮膚異常としては，皮膚の陥凹，色素沈着，母斑，血管腫，多毛，スキンタッグ，human tailなどがある．潜在的な脊髄異常の検出にはMRIが有用である^10）．本稿では，皮膚異常を伴う閉鎖性脊椎癒合不全を呈する疾患において，主にMRIの画像所見に関して解説する．