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Spine & Spinal Cord Volume 28, Issue 4 （April 2015）

脊椎脊髄ジャーナル 28巻4号（2015年4月発行）

Japanese English

特集脊椎脊髄の冠名徴候・症候群

Ⅰ．冠名徴候第4章：腰仙椎部・下肢の徴候

腰仙部のnerve stretch test Nerve Stretch Tests of the Lumbosacral Region 久野木順一 ¹ Junichi KUNOGI ¹ ¹日本赤十字社医療センター脊椎整形外科 ¹Department of Spine & Orthopedic Surgery, Japanese Red Cross Medical Center キーワード：神経伸張テスト（nerve strerch test） , 伸脚挙上テスト（straight-leg-raising test） , 腰椎椎間板ヘルニア（lumbar disc herniation） Keyword: 神経伸張テスト（nerve strerch test） , 伸脚挙上テスト（straight-leg-raising test） , 腰椎椎間板ヘルニア（lumbar disc herniation） pp.306-308

発行日 2015年4月25日 Published Date 2015/4/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200085

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Straight leg raising（SLR）テスト

［1］実施法（図1）

　被検者を背臥位とする．検者は被検者の横に立ち，検査をする下肢を股関節内外転・回旋中間位として踵の下を手で支える．他方の手は膝蓋骨の上に置き，膝関節伸展位を保持しつつ，下肢を他動的に挙上していく．健常側では疼痛を伴わずに70〜90度まで挙上可能である．挙上途中で坐骨神経に沿った疼痛を訴えた場合に陽性とする．下肢挙上角度，疼痛の発生部位，性状を記載する．

　疼痛は下肢後面全体に及んだり，膝窩部までだったり臀部痛のみだったりする．疼痛が本来の愁訴である坐骨神経痛と一致するかを聞く．