Japanese
English
症例報告
潜在性二分脊椎を伴った腰仙部脂肪腫の1例
A case of lumbosacral lipoma with spina bifida occulta
佐藤 永大
1
,
山田 朋子
1
,
山根 康弘
1
,
矢尾板 英夫
1
Hisao SATO
1
,
Tomoko YAMADA
1
,
Yasuhiro YAMANE
1
,
Hideo YAOITA
1
1自治医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
キーワード:
腰仙部脂肪腫
,
潜在性二分脊椎
,
MRI-CT
Keyword:
腰仙部脂肪腫
,
潜在性二分脊椎
,
MRI-CT
pp.620-622
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901925
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6歳,女児.生下時より腰仙部に軟らかい腫瘤を認め,成長とともに増大してきた.腰仙部に手拳大の軟らかい腫瘤あり,一部皮膚陥凹を伴っていたが多毛および皮膚洞はなかった.腰仙椎MRI-CTにて第4腰椎から第1仙椎付近に高信号域があり,椎弓の欠損部を通して脊髄に連絡していた.潜在性二分脊椎を合併した腰仙部脂肪腫と診断し,当院脳神経外科で腰仙部脂肪腫の亜全摘術を施行され,術後神経症状の合併もなく,経過観察中にある.摘出した組織の病理診断は脂肪腫であった.今回,潜在性二分脊椎を伴う腰仙部脂肪腫の診断にMRI-CTが有用であったので報告する.
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