Japanese
English
特集 脊椎脊髄〜末梢神経の局在診断update
神経超音波検査と局在診断
Local Diagnosis by Neurosonography
高松 直子
1
,
和泉 唯信
1
Naoko TAKAMATSU
1
,
Yuishin IZUMI
1
1徳島大学病院脳神経内科
1Department of Neurology, Tokushima University Hospital
キーワード:
超音波
,
ultrasonography
,
頸部神経根
,
cervical nerve roots
,
末梢神経
,
peripheral nerves
Keyword:
超音波
,
ultrasonography
,
頸部神経根
,
cervical nerve roots
,
末梢神経
,
peripheral nerves
pp.339-349
発行日 2022年1月31日
Published Date 2022/1/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201639
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はじめに
末梢神経超音波は技術の進歩とともに発展してきた.末梢神経を観察するためには深度が5mmから3cm程度と範囲が広く,浅い所では高周波のプローブが必要になる.
最近では22MHz,24MHzといった高周波リニアプローブが開発され,末梢神経も詳細に観察できるようになった.主な目的としては,末梢神経障害の診断はもちろんであるが,胸郭出口症候群などの腕神経叢を圧迫するような疾患の診断にも有用とされていて,その用途は広がってきている.末梢神経は深度の違いなどで観察方法が異なるため,四肢と最も近位部である頸部神経根,腕神経叢に分けて検査する.
末梢神経障害の診断において,欧米では電気生理検査と超音波検査は同時に行うことが一般的になっているが,日本ではいまだ電気生理検査が中心である.常に超音波検査などの画像診断も併用することによって,より精度の高い診断が可能になる.
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