Japanese
English
特集 頸部神経根症の治療を見直す
頸部神経根症を正しく診断するためのポイント
Features of Cervical Radiculopathy Useful for its Correct Diagnosis
田中 靖久
1
Yasuhisa TANAKA
1
1公立学校共済組合東北中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tohoku Central Hospital of the Mutual Aid Association of Public School Teachers
キーワード:
頸部神経根症
,
cervical radiculopathy
,
症候学
,
symptomatology
,
頸部痛
,
neck pain
Keyword:
頸部神経根症
,
cervical radiculopathy
,
症候学
,
symptomatology
,
頸部痛
,
neck pain
pp.682-689
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201454
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はじめに
頸部神経根症は幾多の脊椎疾患の中でも,一,二を争うほどに発生頻度が高いと思われる.神経根圧迫由来の項・肩甲部痛の患者を含めての推測である.日常診療で出会う機会の多い本疾患を,正しく診断できない脊椎脊髄病の専門医は少ないものと考えたい.しかし,諸学会での演題や専門書あるいは診療指針を述べる書籍から,首を傾げざるを得ない考えの持ち主がいることに気づかされる.神経根症を正しく理解できなければ,傍らの脊髄症や絞扼性末梢神経障害の診断能力は怪しいものとなる.馬齢を重ねて66年,本疾患を勉強し始めて30年余り,経験だけは積んでいる.企画者の高橋敏行先生がつけてくださったタイトルに恐縮しつつ,筆者の見解を述べたい.
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