椎体骨折の評価—QM法，SQ法

Semi-quantitative Method for Vertebral Fractures

はじめに

　骨粗鬆症性椎体骨折の評価は，胸腰椎の側面X線像を用いて行われる．椎体骨折の既往の有無（既存骨折）を診断することは，骨粗鬆症の診断において重要である．また，骨粗鬆症の薬物治療効果の評価では，新たな骨折の発生（新規骨折）を診断することが頻繁に行われる．これらの椎体骨折評価法には定量的評価法（Quantitative Measurement：QM法）と半定量的評価法（Semi-quantitative Method：SQ法）があり，これらの方法は骨粗鬆症治療薬の臨床試験，治療効果判定に用いられている．本稿ではQM法，SQ法それぞれの方法，特徴と注意点について述べる．