Japanese
English
特集 病態に応じた腰痛のリハビリテーション診療
骨粗鬆症性椎体骨折に伴う腰痛
Low back pain caused by osteoporotic vertebral fractures
萩野 浩
1
Hagino Hiroshi
1
1鳥取大学医学部保健学科・附属病院リハビリテーション部
1School of Health Science, Faculty of Medicine, Tottori University/Rehabilitation Division, Tottori University Hospital
キーワード:
骨粗鬆症
,
椎体骨折
,
腰痛
,
リハビリテーション治療
Keyword:
骨粗鬆症
,
椎体骨折
,
腰痛
,
リハビリテーション治療
pp.819-825
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202029
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はじめに
超高齢社会となったわが国では,今なお超高齢者数の増加が続き,人生100年時代を迎えている.超高齢者の増加は疾患構造を急激に変化させ,脆弱性骨折においては患者数の増加とともに,骨折の「質」の変化をもたらしている.現在,多数の90歳を超える椎体骨折例が受診する.このような重度の骨粗鬆症性骨折例への対応では,これまで一般的と考えられてきた治療が適応できないことも多い.われわれは,今,これまで経験したことがない未知との遭遇をしているといえる.
本稿では高齢者の腰痛の原因となる脊椎椎体骨折に対するリハビリテーション治療について,主に急性期例を対象にした最近の報告に基づいて解説する.
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