Japanese
English
特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第1章 頸椎
JOAスコア—頸髄症
JOA Score in Cervical Spondylotic Myelopathy
鎌田 修博
1
,
平林 洌
2
Michihiro KAMATA
1
,
Kiyoshi HIRABAYASHI
2
1けいゆう病院整形外科
2慶友整形外科病院
1Department of Orthopeadic Surgery, Keiyu Hospital
キーワード:
日本整形外科学会頸髄症治療成績判定基準
,
JOA score
,
頸髄症
,
cervical spondylotic myelopathy
,
術後成績
,
surgical outcome
Keyword:
日本整形外科学会頸髄症治療成績判定基準
,
JOA score
,
頸髄症
,
cervical spondylotic myelopathy
,
術後成績
,
surgical outcome
pp.260-269
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201345
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はじめに
日本整形外科学会(以下,日整会)頸部脊椎症性脊髄症治療成績判定基準委員会案12)(以下,初版JOAスコア,表 1)が初めて発表されたのは1975年であり,これまですでに40年以上が経過している.その間,約20年後の1994年に見直しがなされたが6),その際には17点法の改定(表 2)と同時にJOAスコア100点法(表 3)および参考として個別機能評価試案—個別法(表 4)が発表された.しかし,現在も普遍的に用いられているのは改定17点法だけであり,100点法や個別法は広く普及することはなかった.一方,改定17点法は頸髄症の術後成績に関する論文においては,本邦ばかりでなく諸外国でも用いられている3,16).このことは,国際的にみても改定17点法JOAスコア(以下,改定JOAスコア)がいかに絶妙な判定基準であるかを示している.
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