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Spine & Spinal Cord Volume 33, Issue 4 （April 2020）

脊椎脊髄ジャーナル 33巻4号（2020年4月発行）

Japanese English

特集脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法

第1章　頸椎

Neurosurgical Cervical Spine Scale（NCSS） Neurosurgical Cervical Spine Scale（NCSS）: Grading and Scoring System for Neurological Function in Degenerative Cervical Spine Disease 飯塚秀明 ¹ Hideaki IIZUKA ¹ ¹金沢医科大学脳神経外科 ¹Department of Neurosurgery, Kanazawa Medical University キーワード：判定基準 , grading system , 頸椎症 , degenerative cervical spine disease , 脊髄症 , myelopathy Keyword: 判定基準 , grading system , 頸椎症 , degenerative cervical spine disease , 脊髄症 , myelopathy pp.270-273

発行日 2020年4月25日 Published Date 2020/4/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201346

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はじめに

　Neurosurgical Cervical Spine Scale（NCSS）は，1989年に開催された第4回日本脊髄外科研究会（現・日本脊髄外科学会）の世話人会において，脊椎・脊髄疾患の神経症状判定基準作成が提案され，基準原案作成委員会が発足し，角家　暁（委員長）を中心に基準作成が始められた（作成委員を本稿末尾に記載した）．評価基準作成にあたっては，手術前後の評価ができるだけ簡素にでき，アンケート調査も可能なものを目指した．その原案が1990年第6回日本脊髄外科研究会世話人会に答申され，その後さらに検討されて判定基準が決定され，1992年に札幌で開催された第7回日本脊髄外科研究会において，日本脊髄外科研究会作成の脊椎・脊髄疾患の神経症状判定基準として完成した．本判定基準の内容は，同年にNeurologia medico-chirurgica誌に英文^1），脊髄外科誌に邦文^2）で公表された．