Japanese
English
特集 脊椎内視鏡手術の進歩
腰椎椎間孔拡大術(TELF)
Transforaminal Endoscopic Lumbar Foraminotomy
寺井 智也
1
,
西良 浩一
2
Tomoya TERAI
1
,
Koichi SAIRYO
2
1四国中央病院整形外科
2徳島大学運動機能外科学
1Department of Orthopedic Surgery, Shikoku Central Hospital
キーワード:
腰椎椎間孔狭窄
,
foraminal stenosis
,
全内視鏡下椎間板切除術
,
full endoscopic discectomy
,
局所麻酔
,
local anesthesia
Keyword:
腰椎椎間孔狭窄
,
foraminal stenosis
,
全内視鏡下椎間板切除術
,
full endoscopic discectomy
,
局所麻酔
,
local anesthesia
pp.833-838
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201213
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はじめに
腰椎椎間孔部狭窄や外側ヘルニアによるexiting nerve root障害は,3D-CTや3D-MRIなど画像検査の進歩9)により,神経根の圧迫の原因,狭窄部位などが適正に評価できるようになっている.手術法はopenあるいはmicroendoscopic discectomy(MED)を用いた外側ヘルニア切除や外側開窓術1,8),骨形成的片側椎弓切除術5)などの非固定術と,経椎間孔的椎体間固定術(TLIF)10)などさまざまな術式が行われている.
近年,腰椎椎間板ヘルニアに対する低侵襲手術として,全内視鏡下椎間板切除術(full-endoscopic discectomy:FED)が普及している.FEDは局所麻酔で可能であり,全身麻酔が困難な症例や,短期入院,早期社会復帰を希望する症例に有用な術式である2).また,FEDは経椎間孔的に椎間孔内および椎間孔外病変に対して直接アプローチできる手技である6,7).当院では椎間孔狭窄に対してFEDを用いて全内視鏡下に椎間孔除圧を行うtransforaminal endocopic lumbar foraminotomy(TELF)を行っている.本稿では,われわれが行っている局所麻酔下TELFの手技について述べる.
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