Japanese
English
論述
第4腰椎変性すべり症における椎間孔狭窄
Foraminal Stenosis of Degenerative Lumbar Spondylolisthesis
鈴木 秀和
1,2
,
古瀬 清司
1
,
阪口 哲朗
1
,
大友 通明
3
,
藤森 元章
3
,
三神 貴
3
,
今給黎 篤弘
3
Hidekazu Suzuki
1,2
1貢川整形外科病院
2現:東京医科大学整形外科
3東京医科大学整形外科
1Kugawa Hospital for Orthopaedic Surgery
キーワード:
foraminal stenosis
,
椎間孔狭窄
,
degenerative lumbar spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
lumbar index
,
腰椎体指標
Keyword:
foraminal stenosis
,
椎間孔狭窄
,
degenerative lumbar spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
lumbar index
,
腰椎体指標
pp.1011-1016
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903354
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抄録:腰椎変性すべり症における椎間孔狭窄の臨床病態について検討した.1997年より3年間に当科で手術を施行した第4腰椎変性前方すべり症54例を椎間孔狭窄群(F群)11例,外側陥凹・中心性狭窄群(LC群)43例に分け,術前後JOA score,%slip,%posterior disc height(%PDH),すべり椎体後縁の高さと終板から椎弓根の距離の比(%pedicle height,%PH),lumbar index(LI)を比較検討した.F群では全例に下肢痛を認め,8例は座位時の下肢痛が強かった.Kemp徴候は2例陽性であった.両群間で術前後JOA score,%slip,%PDHに差はなかったが,%PH,LIはF群が有意に低かった.これよりF群ではすべりの進行と共に椎体後縁の終板障害を来し,椎弓根低位を招来していると考えられた.第4腰椎椎間孔狭窄は見逃されやすい病態であるが,%PHが30%未満の場合は念頭に置く必要がある.
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