Japanese
English
論述
頚椎椎弓形成術後の頚椎アライメントにおけるサルコペニアの影響
The Impact of Sarcopenia on Cervical Spine Alignment after Cervical Laminoplasty
小清水 宏行
1
,
酒井 義人
1
,
原田 敦
1
,
伊藤 定之
2
,
伊藤 研悠
2
,
飛田 哲朗
2
Hiroyuki KOSHIMIZU
1
,
Yoshihito SAKAI
1
,
Atsushi HARADA
1
,
Sadayuki ITO
2
,
Kenyu ITO
2
,
Tetsuro HIDA
2
1国立長寿医療研究センター整形外科
2名古屋大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Center for Geriatrics and Gerontology
2Department of Orthopaedic Surgery, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
サルコペニア
,
sarcopenia
,
頚椎アライメント
,
cervical alignment
,
椎弓形成術
,
laminoplasty
Keyword:
サルコペニア
,
sarcopenia
,
頚椎アライメント
,
cervical alignment
,
椎弓形成術
,
laminoplasty
pp.519-524
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200832
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背景:サルコペニアと姿勢異常の関連を疑い,頚椎椎弓形成術後の頚椎アライメントにおけるサルコペニアの影響を検討した.
対象と方法:椎弓形成術を行った171例を対象とした.Sanada基準を用いてサルコペニアの診断とした.評価は術前と術後1年で行い,頚椎アライメント評価はC2-7SVA(sagittal vertical axis)を用い,機能評価としてはSF-36および日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)を用いた.
結果:術後1年においてサルコペニア群で有意にC2-7 SVAが大きく,SF-36とJOAスコアは低い結果であり,C2-7SVAとJOAスコアは負の相関を認めた.
まとめ:サルコペニアは頚椎術後アライメントおよび成績に影響を及ぼす可能性があるため,悪化を来さない後療法を検討する必要がある.
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