Japanese
English
特集 画像診断の別の貌—定量化と正常値のまとめ,適正使用と被曝
椎間板—MRIを中心に
The Quantitative Evaluation of Intervertebral Disc Degeneration
中島 大輔
1
,
藤田 順之
1
,
畑 純一
2
,
松本 守雄
1
,
中村 雅也
1
Daisuke NAKASHIMA
1
,
Nobuyuki FUJITA
1
,
Junichi HATA
2
,
Morio MATSUMOTO
1
,
Masaya NAKAMURA
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
2実験動物中央研究所・理化学研究所
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University School of Medicine
キーワード:
定量化MRI
,
quantitative MRI
,
椎間板変性
,
intervertebral disc degeneration
,
プロテオグリカン
,
proteoglycan
Keyword:
定量化MRI
,
quantitative MRI
,
椎間板変性
,
intervertebral disc degeneration
,
プロテオグリカン
,
proteoglycan
pp.803-809
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200954
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はじめに
椎間板の画像的評価法として整形外科医が最も多用する手法はMRI T2強調像であり,これまで同手法によって椎間板は形態学的に評価され,それに関与する疾病が診断されてきた.定性的な評価法としてのT2強調像の有用性は疑うべくもないが,T2強調像は原理的に定量性がなく,臨床医にとって重要な椎間板変性の評価法は,これまでPfirrmannら31)の報告した矢状断T2強調像における5段階のみのものであった(Pfirrmann分類)(図1).一方,昨今のMRI技術の進化に伴い定量性をもつMRI撮像法が開発され,整形外科領域では特に椎間板を含む軟骨の変性評価に応用されつつある.本稿では,椎間板変性の定量化手法について紹介したい.
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