Japanese
English
臨床経験
脊髄硬膜外血腫の1治験例
A Case Report of Spinal Epidural Hematoma
佐々本 博
1
,
矢部 裕
1
,
吉沢 英造
1
,
鈴木 俊明
1
,
大久保 和彦
1
Hiroshi SASAMOTO
1
1名古屋保健衛生大学医学部整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Fujita-Gakuen University, School of Medicine
キーワード:
脊髄硬膜外血腫
,
spinal epidural hematoma
,
頸髄
,
cervical spinal cord
,
外科治療
,
surgical treatment
,
症例報告
,
case report
Keyword:
脊髄硬膜外血腫
,
spinal epidural hematoma
,
頸髄
,
cervical spinal cord
,
外科治療
,
surgical treatment
,
症例報告
,
case report
pp.287-291
発行日 1982年3月25日
Published Date 1982/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906514
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はじめに
脊髄硬膜外血腫は,1869年Jacksonによりspinalapoplexyとして報告されて以来,すでに100を越える症例があり,本邦においても,20例近い報告があるが,いまだその本態は明らかでない.すなわち,その多くは明らかなる原因のない血腫であり,抗凝固療法中の症例や軽微な外傷に続発するもの,また血管異常によるとされるものもある.
血腫形成部の脊髄領域に一致した突然の疼痛ではじまり,急速な麻痺を呈するものが大部分で,一般に胸椎から胸腰移行部に好発し,頸椎に出現することは比較的少ない.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.