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イラストレイテッド・サージェリー 手術編Ⅱ-94
脊髄脂肪髄膜腫,脊髄係留症候群に対する脊椎短縮術
Spinal Shortening for Spinal Lipoma or Tethered Cord Syndrome
長谷川 智彦
1
Tomohiko HASEGAWA
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
pp.657-664
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200664
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適応疾患
脊髄係留により,下肢麻痺,排尿,排便障害などの進行性脊髄症状を呈したすべてが適応可能となるが,成長が見込まれる脂肪髄膜腫の小児例や終糸による係留症状症例では,まず脂肪腫の解離や終糸の切離を行い,係留を解除することが原則である.そのことから,成長期以降で過去に脂肪腫の解離術を施行されていても,成長および脊椎の変性により脊髄係留の再発をきたした症例,および解離により髄液漏や損傷をきたす可能性の高い症例が脊椎短縮術の最もよい適応となる3).
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