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イラストレイテッド・サージェリー 手術編Ⅱ-90
転移性脊椎腫瘍に対する経皮的椎弓根スクリューを使用した後方除圧固定術
Posterior Decompression Fusion Surgery Using Percutaneous Pedicle Screw for Spinal Metastases
上井 浩
1
,
德橋 泰明
1
,
大島 正史
1
Hiroshi UEI
1
,
Yasuaki TOKUHASHI
1
,
Masashi OSHIMA
1
1日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine
pp.915-923
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200469
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手術適応
根治の適応にならない転移性脊椎腫瘍に対する治療に際しては,全身状態を考慮し,限られた条件下に周術期の合併症の発生を抑え,ADLを最大限に向上させられる治療法を選択することが重要と思われる.脊椎転移がん難民を減らすためには,早期治療介入による低侵襲後方固定術が最適である.
転移性脊椎腫瘍に対する術前予後判定点数を用いて,予想予後6カ月未満,もしくは多椎罹患例(図1)ならば,姑息的手術(主に後方除圧固定術)を行う.早期に経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を用いて長範囲の固定を行うことにより,手術の低侵襲化と強固な内固定による早期離床が可能である.
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