特集 脊椎脊髄イメージングの進歩と話題の疾患
特集にあたって
青木 茂樹
1
,
堀 正明
1
1順天堂大学放射線医学教室
pp.841
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200454
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脊椎脊髄の画像診断では,最近は派手な進歩はありませんが,着実に進んでいます.特に,近年のCT,MRIの金属アーチファクトの軽減手法の進歩は著しく,以前は術後の金属アーチファクトで見えないために行わなかった場合にも適応が出てきています.知らないと,せっかく可能となったのに,検査をオーダーしないこともあるかと思い,それについてreviewしていただきました.
以前できなかったものが,できるようになった点としては,心臓ペースメーカなどの植え込み式電子デバイスが挙げられます.現在は過渡期で種々の制限があり,注意が必要です(表).現在新たに植え込まれるものの半数以上が条件付きMRI対応となっており,3 T対応も増えているようですので,今後はペースメーカ植え込み患者でも条件付きでMRIが可能となってくると思います.
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