特集 AI時代の脊椎脊髄画像診断
特集にあたって
堀 正明
1
1東邦大学医療センター大森病院放射線科
pp.15
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091444120390010015
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
近年,深層学習を中心とした人工知能(artificial intelligence:AI)技術は,脊椎脊髄画像診断の領域にも急速に浸透しつつあります.本誌『脊椎脊髄ジャーナル』でも,AI関連の話題に触れる機会が増えてきました.椎体骨折や転移性骨腫瘍の検出支援ソフトウェアはすでに実臨床で用いられ始めており,MRI・CT・単純X線画像の読影や,脊椎手術ナビゲーションへの応用も現実味を帯びてきました.一方で,AIの性能評価やバイアス,倫理・薬事規制など,専門家が十分に理解しておくべき課題も少なくありません.そこで本特集では,「AI時代の脊椎脊髄画像診断」をテーマに基礎から臨床応用までを広く把握できる構成としました.
まず,椎間板変性に伴う Modic 変化と初期化膿性脊椎炎の鑑別といった,日常診療でしばしば問題となる課題に対し,MRI画像を用いた深層学習の現状と展望が解説されています.さらに,側弯症の検診から手術プランニング,術後合併症予測に至るまで,AIを用いた一連の診療支援の試みが紹介され,整形外科領域におけるAI活用の広がりを感じていただけると思います.

Copyright © 2026, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.

