連載 一器多用・第36回
HALが所帯じみる日のために
岡田 慎一郎
pp.420-421
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102799
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本誌前号の巻頭記事「ケアする人々」(p.267)で、湘南ロボケアセンター(神奈川県藤沢市)社長の久野孝稔さん、同訪問看護ステーション管理者の礒部啓子さんと鼎談させていただきました。やはり、その話題の中心は、身体動作支援ロボット「ロボットスーツHAL®福祉用」(以下、HAL)に。前号本コラムにも書いたとおり、一般マスコミ記事では絶賛ばかりが目立つHALですが、本鼎談では、私のツッコミをお二方とも真向から受け止め、現状の課題もあげて真摯にお答えくださいました。HALを「所帯じみた技術に」とおっしゃった久野社長の言葉が印象に残っています。
実は収録後、私も実際にHALを装着して歩行体験をしたのです(前号では、その写真だけ掲載されました)。今回は、その体験を踏まえて、前号では伝えきれなかったHALの課題と希望をストレートにお伝えしたいと思います。
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