特集 脊椎脊髄疾患に対するロボットリハビリテーション
特集にあたって
山崎 正志
1
1筑波大学医学医療系整形外科
pp.691
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200417
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今回の編集企画にあたっては,最近話題になっている「ロボットリハビリテーション」に焦点を当てた.近年のロボティクス・メカトロニクス技術の進歩はめざましいものがある.わが国においては,2014年9月に内閣府の主導でロボット革命実現会議が組織され,ロボット技術は少子高齢化が進むわが国のさまざまな問題を解決する切り札とされている.医療分野においても,ロボット技術をリハビリテーションなどの治療に応用することに関して,医療側そして患者側からの期待は大きい.このような状況下,医工連携によって,高度な機能を有するロボットが医療機器あるいは福祉機器として医療・介護の現場に導入されつつある.
一口に「ロボット」といっても,その種類・機能は多種多様である.鉄腕アトムに代表されるロボットアニメの印象が強いためか,「ロボット=万能」というイメージが先行しがちである.確かに高性能のロボットは数多く存在する.しかし,それぞれの原理・機能は異なり,長所・短所も存在する.ロボットを的確に医療現場で使いこなすためには,それらを十分に整理・把握しておくことが必要である.
Copyright © 2016, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.