書評
エキスパートのための脊椎脊髄疾患のMRI【第3版】
福武 敏夫
1
1亀田メディカルセンター神経内科
pp.71
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200289
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◆この本は大著である.
以前の版からしてそうであるが,まずもって,A4版の大型の本である.したがって,持ち運びにくい.が,しかし,その分,画像の本にふさわしく,図が大きく見やすくわかりやすい.持ち運びはあきらめて,自分の机でじっくりと眺め,読むのがよい.その際,そばに電子カルテの端末があると,自分の症例の画像と引き比べることができ,なおよい.
次にページ数が多く,いっそう重くなった.「序」によれば,第2版の1.5倍のよしである(初版の実に2.4倍と計算される).これは,脊髄とその周辺の疾患の画像診断の蓄積が飛躍的に増している証である.したがって,持ち運びはいっそうあきらめることになるが,その分,知識を得やすいといえる.厚さに乾杯の気持ちになるが,調べ物のときに深酒は禁物である.
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